プライバシーを重視するロシア発のメッセージアプリテレグラムのパベル・デュロフCEOは、アップル社のiCloudサービスは、「もはや公の監視ツール」だと述べた。ロイターの1月21日の報道を引用して、テレグラムで発言した。

同氏は、1月21日のテレグラム公式チャネルに、プライベートメッセージの保存がiCloud頼りであるワッツアップのようなアプリケーションは、「問題のひとつ」だと投稿している。

iCloudは今や公式な監視ツールだ。あなたのプライベートメッセージをそれに頼るような(ワッツアップといった)アプリは問題のひとつだ」

ロイターは、アップルはiPhoneユーザーが自身のデバイスにiCloudで完全に暗号化してバックアップできるようにする計画を中止したと報道している。米連邦捜査局(FBI)がそういった機能は捜査の妨げになると意見したからだという。ロイターは、この件に詳しい匿名の6つの情報筋によると、アップルは同計画を2年前に中止したとされる。

アップルは、保存したパスワードやiMessageのバックアップテキストなど「もっとも繊細なユーザー情報」の一部を保護する方向に転換。ワッツアップなどの暗号化サービスはアップルの従業員などにもアクセス可能なままだとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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