プライバシーを重視するロシアのメッセージアプリのテレグラムは、同社による17億ドル(約1870億円)相当のグラムトークンを使ったICO(イニシャル・コイン・オファリング)に絡んで、米証券取引委員会(SEC)に対し、すべての銀行口座記録を開示することになる。
1月13日のニューヨーク州南部連邦裁判所(SDNY)の命令によると、テレグラムは2月26日までに銀行口座の記録を同裁判所へ提供する必要がある。同裁判所は先日、プライバシーの懸念からSECの同要求を却下したものの、テレグラムに対しては、外国のデータプライバシー法に準拠することを証明するよう求めていた。
テレグラムの弁護士は、SECに銀行口座の全記録を提供することに同意。公的に公開されるのは外国のデータプライバシー法に準拠する範囲内に限定される。
2017年、テレグラムはICOを実施し、当時最高額となる17億ドルを調達した。SECはグラムの販売が証券法違反と判断して告発し、現在も裁判が続いている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン