テレグラムは11月1日、独自ブロックチェーンTONのトークン「グラム」(GRM)用ウォレット(デスクトップ版)の開発途中版「テスト・グラム・ウォレット」の配布を開始した(ソースコードはGitHub上で公開)。テストモードで利用できるほか、テスト用トークンを取得可能。対応OSは、ウィンドウズ 7以降、macOS 10.12以降、リナックスディストリビューションのひとつ「Ubuntu 14.04」(64ビット版)以降。

(「グラム」(GRM)用ウォレット(デスクトップ版)の開発途中版「テスト・グラム・ウォレット」)

テレグラム上の特殊なボットに、テスト用GRMを要求し受信できる

テスト・グラム・ウォレットは、ユーザーが初めて起動した際には、ウォレットアドレス作成・秘密鍵生成などの自動生成を行う。その後、テレグラム上の特殊なボット「テストトンボット(TestTonBot)」にテスト用GRMを要求し受信するなどのテストを行えるようになる。

具体的には、テレグラム上のテストトンボットに対して、自分のテスト・グラム・ウォレットのウォレットアドレスを入力後、5~20GRMを要求すると、開始メッセージとともに送付処理テストが始まる。そして数秒ほど待つと、指定した数量分のGRMが自分のテスト・グラム・ウォレットに到着する。

(テレグラム上のテストトンボットに対して、自分のテスト・グラム・ウォレットのウォレットアドレスを入力後、5~20GRMを要求すると、開始メッセージとともに送付処理テストが始まる)

トランザクション(取引)をTONテストネットで追跡

また、テスト・グラム・ウォレットで試したテストトンボットとのGRM送受信などのテストトランザクション(取引)はTONテストネットに記録され、「TONテストネット・エクスプローラー」で表示可能。トランザクション時間、数量、テストトンボットのウォレットアドレス(送信者)、最後に記録されたトランザクションなどの詳細が分かるようになっている。

メインネット立ち上げは来年4月に延期

米証券取引委員会(SEC)は10月11日にテレグラムのICOが違法だったとの判断を発表。これを受け、テレグラムは当初今年10月末に予定していたメインネット立ち上げを来年4月30日に延期することを決定している

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版