国際決済銀行(BIS)は、グローバルな中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発に関する調査を継続的に行っており、7つの中央銀行と共同で新たな報告書を発表した。
BISは先月30日木曜日に発表したCBDCに関する最新の報告で、カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行、欧州中央銀行、米連邦準備制度理事会、スウェーデン国立銀行およびスイス国立銀行と共同でリテールCBDC導入の検討を進めているとした。
報告のエグゼクティブサマリーには、CBDCの基本原則と特性について指摘した20年10月の報告以来進めてきた調査の現状がまとめられている。またBISは、CBDCシステムの設計と相互運用性、ユーザーのニーズ、導入、金融安定性への影響に関する3つの詳細な報告も発表した。
今回の報告によると、効果的なCBDCシステムを運用するには「官民が協力し、より広範な支払いシステムとの相互運用性と共存を確保する必要がある」という。
報告書を作成した中央銀行は、CBDCのエコシステムに官民がバランスよく関与することで「望ましい政策を策定し、進化し続けているユーザーの支払いのニーズに対応できるイノベーションを実現できる」とした。また、金融システムにとってCBDCと従来の支払いシステムを橋渡しする能力が重要になると指摘した。
「一方で、ほとんどすべての課題に関わるテーマは、相互運用性だ。国内の相互運用性は、CBDCシステムと国内の他の支払いシステムの共存を確保するのに重要であり、アクセスのしやすさ、強靭さ、多様性に貢献する」
これらの中央銀行はCBDCの課題と計画の検討を引き続き実施し、国内外でアウトリーチ活動を強化し、CBDCに関する情報に基づく率直な対話を維持していくとした。また、「私たちはともに、新興国を含む他の中央銀行と協力して得られた洞察を共有している」と述べた。