仮想通貨XRPが上昇して約3ヵ月ぶりの水準を回復した。執筆時点までの24時間で11%以上も高騰しており、仮想通貨相場全体を引っ張っている。相次いで好材料が発表される一方、メキシコでのXRP人気が急上昇していることも明らかになっている。

(出典:Coin360 日本時間2月5日17時55分時点)

XRPは現在0.277ドル付近で推移。昨年11月11日以来の高値となっている。

仮想通貨XRP、相次ぐ好材料

既報の通り、100倍レバレッジで人気の仮想通貨取引所ビットメックスが、XRPと米ドルの永久スワップを本日13時より開始した。また4日にリップル社が米送金サービス大手をインターナショナル・マネー・エクスプレス(International Money Express、Intermex)と提携を発表。仮想通貨XRPを使ったクロスボーダー決済サービスであるODLを実装する予定であることが明かされて、XRP上昇の後押しとなった。

またテクニカル的にも潮目が変わってきている。

XRP /BTCの1日チャートにおいて2年間に及ぶ下降トレンド(赤い斜め線)を突破すれば、過去にあったようにXRP価格が180%上昇する可能性もある

後はXRP /米ドルで心理的な節目となる0.3ドルを回復すれば、さらに投資家を呼び込むかもしれない。

アクティブアドレス数は180%近く増加

XRPのネットワークが激しく動いている。

コインメトリックスによると、XRPのアクティブアドレス数は9800アドレス。過去1週間で180%近く増加した。

ビットコインとイーサリアムのアクティブアドレス数は、それぞれ5.9%プラス、1.9%マイナスと冴えない結果に終わった。

XRP利用者、メキシコで急増

メキシコの仮想通貨取引所ビッソー(Bitso)でXRPの取引量が急増している。

ビッソーのダニエル・ボーゲルCEOは、ブロックチェーン分析企業メサーリ創業者ライアン・セルキス氏とのインタビューの中で、昨年12月の最終週でXRPの送金額が1800万ドル(約19億6000万円)を突破したと明かした。それ以降も毎週15-20%の勢いで増加を続けているという。

ボーゲルCEOは、2020年末までに米国とメキシコの毎週の送金額の20%を取れるようにしたいと話した。

現在、ビッソーの1日の取引高は700万ドル。そのうちXRPは500万ドルとビットコインよりシェア率が高い

ビットコインは9200ドル台キープ

一方、ビットコインは横ばいでの推移が続いている。米国とイランの関係悪化や新型コロナウイルスの発生を受けた「安全資産」説は、とりあえずは鳴りを潜めたようだ。

ビットコインは24時間で0.11%のプラスにとどまった。

ビットコインの米ドル建の予想取引高が3日に35億ドル(約3800億円)と2017年強気相場以来で最高を記録。ただ4日に、ビットフィネックスのCTOであるパオロ・アードイノ氏が、ビットフィネックスが18万2000BTCを新たなコールドウォレットに移したと発表した。

ビットコインの取引高の本格的な復活を喜ぶのはまだ早いのかもしれない。

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