中国のスタートアップ企業FUZAMEI(杭州复杂美科技有限公司)は2月7日、慈善活動に特化したブロックチェーン・プラットフォーム「33チャリティー(33 Charity)」の立ち上げを発表した。ブロックチェーン技術により、寄付プロセスの透明性と信頼性を高めるという。

FUZAMEIによると、寄付・ボランティア・献血などをブロックチェーンに記録することで、33チャリティーは個人の信用調査に活用可能な重要ツールになると考えているそうだ。

またたとえば病院側は、ID認証機関など第三者データベースを通じて、申請者の身元確認を行う認証局(Certification Authority)に対し法的実在性を示す電子証明書(企業実在認証など)を申請し取得できるという。このためドナー(寄贈者・臓器提供者)は、ドニー(受贈者)・レシピエント(臓器移植患者)をはじめとする(実在の)病院側ニーズを把握し寄付などを行い、トラブルを避けられるようにしているそうだ。

またこれら電子証明書は、さまざまなサプライヤーや物流との照合も可能なため、寄付プロセス全体の透明性を高められるという。

さらに同社は、今回の立ち上げに合わせ、新型コロナウイルスの流行に対応する湖北省慈善団体に対して、4万元(約62万7000円)、および6万元(約94万円)相当の医療品を寄付したことも発表した。

なおFUZAMEIは、スマートコントラクト開発が可能な、モジュール構造の独自ブロックチェーン「チェーン33(Chain33)」をGitHub上を2018年11月に公開済みチェーン33本体およびプラグイン)。ただし33チャリティーのソースコードに関する情報は公開していないようだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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