7月10日、米国のビットコインとイーサリアムの2種類の上場投資信託(ETF)に大量の資金が流入し、いずれも設定以来2番目の規模となる日次流入額を記録した。
米国の現物ビットコインETFには合計11億7000万ドルの資金が流入。ファーサイド・インベスターズによると、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストETF(IBIT)には4億4800万ドル、フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンドには3億2400万ドルが流れ込んだ。
これを受け、ビットコインは10日に11万3800ドルを突破し、11日にかけてさらに上昇を続けている。
なお、この資金流入は、2024年11月7日に記録された13億7000万ドルに次ぐものであり、この時はドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利したタイミングだった。
一方、イーサリアムETFも10日に3億8310万ドルの純流入を記録し、こちらも歴代2位の規模となった。
このうち大半を占めたのは、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラストETF(ETHA)で、過去最高となる3億90万ドルの純流入があった。
ノヴァディウス・ウェルス・マネジメントのネイト・ジェラシ社長は11日、「従来型の金融アドバイザーがビットコインやイーサリアムの現物ETFを顧客に勧めることに消極的であるにもかかわらず、これほどの資金が流入している」とXで指摘。「バンガードのような大手プラットフォームはいまだにこれらのETFを締め出している」とジェラシ氏は付け加えた。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】
ビットコイン需要が発行量を圧倒
ビットコインとイーサリアムの両現物ETFは、それぞれのコインの新規発行量を大きく上回るペースで需要を吸収している。
イーサリアム追跡サイトのウルトラ・サウンド・マネーによると、過去24時間でのETHの純発行量は2110ETH、金額にして約633万ドルだった。
これは、同日のイーサリアム現物ETFへの流入総額である3億8310万ドルを大きく下回っており、供給不足を示唆している。
一方、ギャラクシー・リサーチによれば、ビットコイン保有企業ストラテジーおよび米国のビットコインETFは、2025年に入ってから合計282億2000万ドル相当のビットコインを購入している。これに対し、ビットコインマイナーによる新規発行は同期間で78億5000万ドルにとどまっている。
S.BLOXに口座開設をして最大で3,000円のビットコインがもらえるリニューアルキャンペーンを実施【PR】