10日のビットコイン(BTC)円は1622万円から取引が始まった。東京時間は動意薄な展開となるも、ドル円相場の上昇に伴ってジリ高に推移し、終盤には1630万円にタッチした。欧州時間に入ると相場は失速するも、米国時間には米国株相場の上昇に連れて1630万円台に乗せると、米国税庁(IRS)が暗号資産(仮想通貨)の分散型取引所(DeFi)などに対して義務付けていた顧客取引情報の提出規則の撤廃を発表し、規制緩和期待によって相場は1660万円まで上昇。今朝方にはショートカバーを伴って更に一段高を演じ、1700万円に肉薄した。終値は1689万9999円となり、1月ぶりの水準を回復。ドル建てでは史上最高値を更新した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。