カナダのウォルマートは、ブロックチェーン開発企業DLTと連携し、貨物追跡および支払い工程の改善に向けたブロックチェーン基盤の自動ネットワークを展開した。11月14日にプレスリリースで発表した。
ユーザーらが輸送物を自動で追跡でき、トランザクションを検証し、支払いおよび照合の処理をすることができる。
同ネットワークは、事業体が従来使っていたシステムを統合することも可能。すべてのサプライチェーンや物流データをリアルタイムに管理、統合、同期することができるとしている。共有レジャー上でウォルマート・カナダと第三者の貨物グループ間のデータを集約するという。
ウォルマート・カナダの物流およびサプライチェーンのシニア・バイスプレジデントであるジョン・バイリス氏は、大量の在庫品を扱う際のブロックチェーン技術の効率性を強調した。
「この新しいダイナミックでインタラクティブなブロックチェーン技術プラットフォームは、ウォルマート・カナダとわれわれのすべての運搬パートナーに、完全な透明性を生み出す。ブロックチェーンは、我々の輸送ネットワークを、サプライチェーンの簡易決済や著しいコスト削減といった利点で、前進させることができる。また天然資源の消費量も削減することができ、環境面でのサステナビリティにおけるリーダーシップも維持できる」
今年8月、ウォルマートは、ブロックチェーン技術を基盤としたドローンの通信システムの特許を申請した。ブロックチェーン技術を使うことで、重要な情報の改ざんを防ぐことができるとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン