シンガポールの中央銀行と金融当局は、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)開発で中国と協調する方針だ。シンガポール金融管理局のマネージング・ディレクターであるラヴィ・メノン氏がデジタル通貨開発での中国との協調について準備ができていると発言した。

中国の新浪財経が6月18日に報じた

中国人民銀行はデジタル通貨を開発しているようだ。すでに複数の都市で実験を開始しており、一部の専門家は「市民に気づかれないように」デジタル人民元が立ち上がる可能性を指摘した

また、2022年の北京オリンピックなどでデジタル人民元を使えるようにする計画が報じられている

メノン氏は、CBDCの目的について、クロスボーダー(国をまたいだ)支払いや決済コストの削減、決済時間の削減、そして取引セキュリティの改善を指摘した。

リブラに対する見解

一方、フェイスブックのリブラについては世界の中央銀行システムへの大きな挑戦であるものの、「かなりの柔軟性」があると指摘。「我々はリブラの価値を拒否するべきではなく、より多くの対話をすべきだ」という立場を示した。

リブラは最近、ホワイトペーパーを大幅変更。これまでの複数の通貨バスケットに連動する形に加えて、米ドルなど1つの通貨に連動するステーブルコインという新たな形態を発表し、米議会や規制当局に譲歩した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン