ビットコイン価格分析
ビットコインは4月8日に反発を試みたが、20日指数移動平均(EMA、82,218ドル)付近で強い売りに直面した。この動きは、依然として市場心理が弱気であり、トレーダーが戻りを売っていることを示している。
BTC/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
移動平均線の下向き推移は弱気派に有利であることを示唆しているが、相対力指数(RSI)のポジティブ・ダイバージェンスは、弱気の勢いが鈍化しつつある可能性を示している。それでも、73,777ドルのサポートを割り込めば、BTC/USDTは急落して次のサポートである67,000ドルまで下落する恐れがある。67,000〜65,000ドルのサポートゾーンでは、堅調な買いが入りやすい。
一方で、50日単純移動平均(SMA、85,703ドル)が上値抵抗の重要な水準となっている。価格が50日SMAを上回るまで、調整局面が終わったとは言い切れず、それまでは上昇局面で売りが出やすい状況が続く。
イーサ価格分析
イーサ(ETH)は強い下落トレンドにあるが、価格は1,368ドルのサポート水準に達しており、ここから反発局面が始まる可能性がある。
ETH/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
ETH/USDTは20日EMA(1,786ドル)まで上昇する可能性があるが、この水準は強い抵抗帯となりそうだ。価格が20日EMAで反落した場合、弱気派は1,368ドルを下抜けようとするだろう。もしこの水準を割り込めば、1,150ドルまで急落する可能性がある。
逆に、20日EMAからの反落後も1,368ドルで反発すれば、短期的にはレンジ相場入りのサインとなる。価格が20日EMAを明確に上抜ければ、弱気派の勢いが弱まりつつあることを示す。その場合、ペアは2,111ドルの下落起点まで上昇する可能性がある。
XRP価格分析
XRPは4月8日、2ドルの下落起点を上抜けようとしたが、弱気派が押し戻した。このことから、弱気派がこの水準をレジスタンスとして機能させようとしていることがうかがえる。
XRP/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
価格が下落し、1.61ドルを割り込めば、XRP/USDTは下落トレンドを再開する可能性がある。次の下値支持線は1.27ドルだ。
一方で、買い手が価格を20日EMA(2.10ドル)以上に押し上げた場合は、低価格帯での強い需要を示す。50日SMAという小さな抵抗はあるが、これも突破される可能性が高い。その場合、ペアは抵抗線まで上昇し、そこで弱気派による強い売りが予想される。
ソラナ価格分析
ソラナ(SOL)は110ドルのサポート水準を下回って推移しているが、弱気派はさらなる下落を開始できずにいる。これは、下値圏で積極的な売りが出ていないことを示唆している。
SOL/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
買い手は、110〜120ドルのゾーンで強い抵抗に直面する可能性がある。価格がこの上値抵抗ゾーンで反落すれば、弱気派が戻りを売っていることを意味し、95ドル割れのリスクが高まる。その場合、SOL/USDTは80ドルまで下落する恐れがある。
逆に、価格が120ドルを明確に上抜けて終値をつければ、市場が110ドル割れのブレイクを否定したことになる。50日SMA(135ドル)が一時的な抵抗となる可能性はあるが、これも突破される可能性が高い。ペアは147ドル、さらにその先の180ドルを目指す展開も考えられる。