イーサリアム(ETH)は火曜日、4500ドルに接近し、主要企業による大規模な購入計画が最大のアルトコインにさらなる追い風となった。
過去最高値まで残り500ドル
トレーディングビューのデータによると、ETH/USDはビットスタンプで4457ドルを記録し、2021年12月以来の高値となった。
過去最高値まで500ドルを切る中、このペアはブロックチェーン技術企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが最大200億ドル規模のETH購入計画を発表したことで、レジスタンスを突破した。
この動きは同社の既存の保有計画を拡充するもので、ETHの総保有額は245億ドルに達することになる。前日、ビットマインは49億6000万ドル相当のETHを保有していると公表していた。
米証券取引委員会(SEC)への火曜日の提出書類では次のように記載されている。
「本目論見書補足により、販売契約の下で販売可能な普通株式の総額を最大245億ドルに引き上げる。内訳は、本目論見書に基づく20億ドル、既存の目論見書補足に基づく25億ドル、そして本目論見書補足による追加の200億ドルだ」
ビットマイン株は当日5.6%上昇し、ETH/USDも同程度の上げ幅を見せた。
市場参加者はETH価格の強気見通しに自信を深めている。
仮想通貨アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏はXで次のように指摘した。
「ETHはわずか2か月足らずで100%以上急騰した。この動きはビットコインETFが承認された際にビットコインが上昇を続けた局面に似ている。ETHは新たな史上最高値を付け、その後保ち合いに入る可能性が高い。このサイクルではまだまだ上昇余地がある」
仮想通貨投資家で起業家のテッド・ピローズ氏は、ビットマイン会長のトム・リー氏を、最大のビットコイン企業保有を主導したストラテジー社のマイケル・セイラー会長になぞらえた。
仮想通貨取引プラットフォームのマテリアル・インディケーターズ共同創設者のキース・アラン氏は「ETHは重力を無視している」と述べ、現在3822ドル付近にある21日単純移動平均線(SMA)までの押し目買いの機会は「贈り物」になるだろうと表現した。
ビットコインも悪材料ばかりではない
一方ビットコインは、前日に史上最高値を突破しようとして失敗した後、レンジ相場を続けた。
米国の消費者物価指数(CPI)の好材料となるマクロ指標も勢いを押し上げることはできず、アルトコインが注目を集める展開となった。
7月のCPIは予想を0.1%下回り、9月の米連邦準備制度理事会(FRB)会合での利下げ観測を強めた。これは仮想通貨やリスク資産にとって重要な追い風となる。
市場構造については、トレーダーでアナリストのレクト・キャピタル氏が前向きな見方を示した。
同氏によれば、BTC/USDは数週間にわたる下降トレンドを突破した後、新たなサポート形成を試みている段階にある。
「もしこの水準を維持できれば(場合によってはブルフラッグの形になることもある)、再びレンジ高値(青線)を試す展開もあり得る」と述べ、日足チャートを添えて分析を締めくくった。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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