12日のビットコイン(BTC)円は1759万5001円から取引が始まった。7月の米消費者物価指数(CPI)を控え、東京時間は材料待ちとなり1765万円周辺で動意に欠ける展開に終始した。欧州時間も同様に小幅な揉み合いとなったが、前年比の米CPIが市場予想比で下振れたことで、市場は米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げの可能性をほぼ完全に織り込み、BTCは1775万円周辺まで反発した。尤も、ドル建てで節目の12万ドル周辺となる同水準で上値を抑えられ、残りの米国時間は上げ渋る展開となった。米国市場引け後もBTCは上値追いに失敗し、この日の高値圏で揉み合い、終値は1776万0001円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。