リブラ協会創設メンバーのペイパル、2020年の仮想通貨発行に慎重姿勢 「実現にはまだ多くの作業必要」

フェイスブックの独自仮想通貨「リブラ」の発行について、決済企業大手ペイパルは「まだ多くの作業が必要だ」と述べ、2020年以内の発行について慎重姿勢を示した。ペイパルはリブラの発行体であるリブラ協会の創設メンバー企業の1つだ。AFPが14日に報じた

ペイパルのIR・広報担当バイス・プレジデントのガブリエル・ラビノビッチ氏は、2020年以内に発行するという計画は「拘束力のないコミットメント」であると強調した。

「(リブラが)非常にエキサイティングなアイデア以上のものになるまでには、まだ多くの作業が必要だと思う」

ペイパルは、リブラが持つ可能性について「資本へのアクセスを民主化する」ものだとし、「リブラの可能性を信じている」と強調した。

「リブラの目標と野望は、恵まれない人々にサービスを提供するという点で、ペイパルの目標と一致している。つまり資本へのアクセスを民主化するということだ。そのため、我々はリブラの可能性を信じている」

リブラ協会の幹部は、12日に仏メディアとのインタビューで、リブラ発行を2020年以内に行う見通しを示していた

リブラ協会は、リブラの発行や複数の主要通貨で構成される準備金(リブラリザーブ)の管理を行う組織だ。リブラ協会には、フェイスブックのほか、ペイパルやVISA、マスターカード、ウーバーなど計28の企業・団体が名を連ねる。

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欧州ではリブラへの風当たり強く

欧州でフェイスブックの仮想通貨リブラへの風当たりが強くなっている。

フランスのル・メール財務相は12日、OECDの会合で「欧州でのリブラ開発を許可することはできない」と発言。またドイツでは、政府が「プライベートなステーブルコイン」の発行を許可しないことで合意したとの報道が出ている

さらに欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は、リブラを念頭に「ステーブルコインは深刻なリスクをもたらす」との見解を示した

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版