ビットコイン先物取引を手掛けるバックトの前CEOでジョージア州選出の米上院議員に指名されたケリー・ローフラー氏は、金融開示報告書の提出に関して、5月5日までの延長を申請した。

米NGO「パブリック・シチズン」の倫理ロビイストのクレイグ・ホールマン氏は、コインテレグラフに対し、書類提出は利害の対立を透明化することが目的であり、「申請の延長は珍しいことではない」と述べている。

ローフラー氏は、米商品先物取引委員会(CFTC)を監視する委員会「上院農業委員会」に所属することが明らかになり、利益相反を懸念する声が出ている。上院農業委員会は、CFTCの委員長や委員の指名権限も持っている。

また、ローフラー氏の夫は、ニューヨーク証券取引所などの親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)創業者兼CEOのジェフリー・スプレッチャー氏。ICEは、CFTCの規制監督下に置かれる取引所だ。

ローフラー氏は先日、ウォール・ストリート・ジャーナルに対して、「上院の倫理ルールの精神と文言を遵守するために一生懸命努めてきたし、毎日遵守を継続するだろう」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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