ビットコイン先物取引を手がけるバックトの前CEOであるケリー・ローフラー氏が、米商品先物取引委員会(CFTC)を監視する委員会「上院農業委員会」に所属することが明らかになった。利益相反を懸念する声が出ている。
ローフラー氏の夫は、ニューヨーク証券取引所などの親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)創業者兼CEOのジェフリー・スプレッチャー氏。ICEは、CFTCの規制監督下に置かれる取引所だ。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、スプレッチャー氏はICE株の1.1%、約6億ドル(約650億円)を保有している。
ローフラー氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルに対して、「上院の倫理ルールの精神と文言を遵守するために一生懸命努めてきたし、毎日遵守を継続するだろう」とし「ケースバーケースで自身を抑制する」と述べた。
上院農業委員会は、CFTCの委員長や委員の指名権限も持っている。
ローフラー 氏は昨年末、ジョージア州のジョニー・アイザクソン前議員の代わりとして指名された。アイザクソン氏は、健康問題を理由に昨年末に引退した。
【関連記事:仮想通貨業界期待のバックト前CEO、米議会で宣誓 トランプ支持の1票投じる】
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン