米仮想通貨分析企業メサーリは26日、10の取引所を選抜してリアルな仮想通貨取引高を算出する指数を発表した。最近、人気データサイトのコインマーケットキャップの取引高に対して水増しされているなど批判の声が高まっており、メサーリはより正確な取引高の算出で差別化を図る狙いだ。

メサーリの新たな指数は、「リアル10ボリューム」。同社のOnChainFXダッシュボードにデフォルトで閲覧可能となっている。取引高の正確性から選抜された10の取引所は、バイナンス、ビットフィネックス、ビットフライヤー、ビットスタンプ、ビットトレックス 、コインベース、ジェミナイ、itBit、クラーケンとポロにエックスだ。

 

(出典OnChainFX 「リアル10ボリューム」で算定した取引高トップ10(過去24時間))

メサーリによると、上記の取引所は「API通して理にかなった取引高」リポートしている。今後、他の取引所も追加する予定もあるそうだ。

最近、コインマーケットキャップの取引高データに対する批判の声が高まっている。

今月20日に仮想通貨資産マネジメントビットワイズが、コインマーケットキャップについて、仮想通貨取引所の取引高の9割以上が、水増しか仮装売買とSEC(米証券取引委員会)に報告した

また調査会社「ザ・タイ」も同様の結論に到達。仮想通貨取引所が報告する取引高の約90%が誤っている可能性があると発表した

こうした批判に対してコインマーケットキャップも対応に乗り出しており、26日には「取引所と仮想通貨のより完全な全体像が分かるような新たなメトリック」の開発を約束した

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Crypto Analytics Firm Messari Introduces New Exchange Index Following Fake Volume Reports