ビットコイン(BTC)価格は木曜に前日比3%下落し、10月6日に記録した史上最高値12万6000ドルから13%安で推移している。一部のトレーダーは、この最高値が今回のサイクルトップ(相場の天井)だった可能性を指摘している。
テクニカル分析は天井到達を示唆か
アナリストのジェシー・オルソン氏は、ビットコインの3週足チャートで「弱気のMACDクロスオーバー」が発生しており、これは過去のサイクルで強気相場の終焉を示したシグナルだと指摘した。「ヒストグラムも長期的な弱気ダイバージェンスを示している」。
MACD(移動平均収束拡散法)は、トレンドの転換やモメンタムの変化を示す指標であり、MACD線(青)がシグナル線(オレンジ)を下抜けたことで弱気クロスが確認された。
過去、MACDがこのシグナルを発したのは2017年と2021年の強気相場の頂点であり、いずれもサイクルトップを示唆していた。
さらに3週足チャートでは、過去の天井を付けた局面と同様の「弱気包み足」も出現している。
オルソン氏は「これらを含む複数の警告サインが、すでに天井が確定した可能性を示している」と述べた。
さらにネットワーク活動も減少している。ナンセンのデータによると、10月のアクティブアドレス数は前月比30%減の44万7225件(9月は63万2915件)となり、オンチェーン需要の減退が鮮明となっている。
日次アクティブアドレスの減少は、ユーザーの関与と需要の低下を意味し、価格調整や保ち合い相場の前兆となることが多い。
半減期サイクルから見るとピークか?
匿名アナリストのミスター・クリプト氏も、ビットコインが半減期サイクル上のピークに到達していると指摘した。
過去の半減期(2012年、2016年)を振り返ると、価格は通常、半減期後518〜580日目にピークを迎えている。
2024年の半減期からはすでに558日が経過しており、現在はまさにその「ピークウィンドウ内」にあるという。
「いまはビットコインが歴史的にピークを迎えるタイミングにいる。今回は違う結果になるのか?」
別のアナリストのクリプトバード氏も、過去の半減期サイクルを踏まえると、「価格上昇余地はあと数日」と分析した。
彼は最新のチャート分析で「ビットコインは爆発前の保ち合い局面にあり、トップウィンドウが開いている」と述べた。
一方で、ビットメックス創業者のアーサー・ヘイズ氏のように、「4年サイクルはすでに無効化されている」とする見解もある。彼は、現在の価格動向は半減期よりも金融政策や流動性要因によって左右されていると主張している。
他のアナリストも同様に、金利環境の変化やETFによる機関投資家の参入、企業によるBTC保有の拡大が、2026年以降の上昇余地を残していると見ている。
それでも上昇余地は残る?
一部では「すでにトップを付けた」との見方が広がる一方で、テクニカル的には上昇余地があるとする声も根強い。
アナリストのジェレ氏は、「ビットコインは日足で高値・安値ともに切り上げており、レンジ相場は維持されている」と指摘し、「11万6000ドルを再び上抜ければ、上昇相場が再開する」 と述べた。
また、アナリストのマグス氏は、ビットコインが強気のメガホン型パターン内で推移しており、「巨大な上放れが迫っている」と強調した。
さらに、マイヤー・マルチプル(指標によると、現在のBTC水準は依然として「売られ過ぎ」に近いとされており、18万ドル到達シナリオも依然として「射程圏内」との分析が残っている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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