仮想通貨の時価総額などデータを提供するコインマーケットキャップは、取引高に基づく取引所のランク付けの方法を変更することを約束した。先日、コインマーケットキャップで配信されている取引高の実に95%が「水増し」か「仮装売買」の疑いがあるというリポートが出ていた。
コインマーケットキャップは26日、取引高に関する懸念の声についてしっかり耳を傾けているとツイッターで声明を配信。「取引所と仮想通貨のより完全な全体像が分かるような新たなメトリックの追加に注力している」と述べた。
We are listening to all our users' feedback, and we are working hard to add a suite of new metrics so users can get a fuller picture of exchanges and crypto on the site. What are some new metrics you would like to see? Share with us. :) https://t.co/ZgEs80lH1S
— CoinMarketCap (@CoinMarketCap) 2019年3月26日
また、ブルームバーグによると、コインマーケットキャップのマーケティンブ部門トップは、今後のランキング方法について次のように述べた。
「例えば、もしトラフィックが少ない取引所が3億ドル(約330億円)もの取引高を持ち、ウォレットには5BTC(約220万円)しか入っていなかったら、ユーザーは、我々の良し悪しの判断を待たずに、自らその取引所について結論を出せるだろう」
コインマーケットキャップは、仮想通貨業界の中では最も多く引用されるデータサイトの一つだが、正確性については以前から疑問の声が出ていた。
今月20日に仮想通貨資産マネジメントBitwise(ビットワイズ)が、コインマーケットキャップのデータを引き合いに出し、規制されていない仮想通貨取引所の取引高の約95%が、水増しか虚偽の取引高(仮装売買)とSEC(米証券取引委員会)に報告した。
取引高で世界最大の取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)も「プロの投資家から信頼を失うことになる」とコインマーケットキャップに苦言を呈していた。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 CoinMarketCap Will Alter Listing Metrics After Latest Fake Volume Research