米国の仮想通貨企業サークルのジェレミー・アレールCEOは、中国の独自デジタル通貨に対して「期待している」と発言した。中国のテレビ局フェニックス・チャイニーズ・ニュースのインタビューで述べた。
アレールCEOは、中国人民銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究開発に最も先進的に取り組んでいる中央銀行だと述べた。人民銀行が商業ベースで独自デジタル通貨を発行することは非常に重要な一歩だと強調した。
アレール氏はインタビューの中で、将来的にはサークルが発行したステーブルコイン「USDC(USDコイン)」と、中国のデジタル通貨で取引できるようになるかもしれないと発言した。
「私たちは、何年もの間、USDコインに取り組んできた。そして、中国が中央銀行デジタル通貨が、最終的にUSDコインとの間で取引されるといった相互作用を生む可能性があるだろう。私たちは非常に期待している」
中国のデジタル通貨発行については、米国では警戒感も強い。アレール氏自身も8月には、中国のデジタル通貨によって、欧米の銀行システムを迂回される可能性があると指摘していた。
中国のデジタル通貨「準備はできている」
中国は8月、中国人民銀行が発行する独自デジタル通貨は「もう準備ができたと言える」と表明。アリペイやウィーチャットペイなど、主要な決済プラットフォームで利用できるようになると語っている。
中国に専門家によれば、このデジタル通貨は現在複数の試験を実施中であり、リブラより先に発行される可能性も指摘されている。11月11日の中国の「独身の日」に発行されるのではないかとの観測も浮上している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版