中国の中央銀行である中国人民銀行の幹部は、同行が発行する新しいデジタル通貨がフェイスブックのリブラと類似点を持つと語った。またウィーチャットやアリペイなど、主要な決済プラットフォーム上で使用できる形になるという。香港メディアのエコノミックジャーナルがやロイターが6日、報じた。

報道によれば、上海証券報が6日に中国人民銀行支払決済局の穆長春(ムー・チャンチュン)副局長のコメントを掲載した。

穆副局長は、中国人民銀行がデジタル通貨を発行する理由について、中国の通貨主権を保護するためだと主張した。

「電子決済方法が高度に発達しているのに、なぜ中央銀行がデジタル通貨を発行するのか。それは我々の通貨主権を保護するためだ。雨の日に備え、計画を立てる必要がある」

穆氏は、中国のデジタル通貨が、マネーロンダリングを防ぎつつ、匿名の支払い手段となることを目指していると語った。またリブラと類似点はあるものの、それをコピーしたわけではないと付け加えた。

11月11日に発行か?

フォーブスは8月末、関係者の話として、中国人民銀行の独自デジタル通貨が、アリババやテンセントなど7つの企業が使うことになると報道。また11月11日の「独身の日」に発行される可能性があるとも伝えた。

その後、中国メディアは人民銀行関係者の話として、フォーブスの報道は「推測に過ぎない」と伝えている

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版