中国、フェイスブックのリブラより先にデジタル通貨発行か? 中国の専門家「複数の試験を実施中」

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)をまもなく公開できる状態にあるという。中国共産党が運営する英字メディア「チャイナデイリー」が8月20日に専門家の声として報じたフェイスブックの独自仮想通貨「リブラ」よりも早くに公開される可能性があるとしている。

チャイナデイリーの報道によれば、現在、様々な方法で人民銀行のCBDCのテストが実施されているという。順調にいけば、フェイスブックのリブラよりも早くに公開される可能性があるという。

中国人民大学の金融テクノロジー・サイバーセキュリティ研究センターのヤン・ドン所長は、リブラの発表が中国の金融規制当局に危機感をもたらしたと語る。リブラ発表により、人民銀行のCBDCの設計者が非政府機関を巻き込むための様々なモデルを再考するきっかけになったと指摘する。

「リブラからインスピレーションを得たことで、中国のCBDCを正式に公開する前に、さらなるテストが必要となった」

具体的な社名は公開していないが、ヤン氏は、次のCBDCテストには民間企業や国有企業を含む複数のプレイヤーが参加することになると語った。非政府分野やと国境を超えたクロスボーダーのアプリケーションに焦点を当てたものになるという。

また中国のユニオンペイ(銀聯)のシャオ・ファンユー会長は、チャイナデイリーに対し、CBDCは、「経済活動におけるマネーフローの追跡や、金融政策の実施をサポートするなど、多くの肯定的なインパクトがある」と述べる。しかし、その一方で、金融政策や為替政策における国際的な調整などで課題に直面するとも指摘している。

中央銀行決済部門担当の副ディレクター、ム・チャンチュン氏は先週、同行は、5年間の調査と2018年に開始したシステム開発を経て、同CBDCは現段階でほとんど公開できる状態だと述べた

また、ム・チャンチュン氏は、現時点で、複数の異なる指定された機関が異なる技術ルートでCBDCと電子決済インフラの開発を行っていると述べた。CBDCの組織構造は、フェイスブックのリブラの構造にある程度似たものだとも語った。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版