米国のブロックチェーン協会は4月17日、米証券取引委員会(SEC)と裁判になっているカナダのチャットアプリ「キック(Kik)」を支持する意見陳述書を提出した。
キックは、2017年に行った1億ドル(約110億円)のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を巡りSECと裁判になっている。
キックは先月20日に、裁判を早期に終了させる略式判決を求めていた。これに対しSECも同日に略式判決を求める文書を提出している。
SECは、キックの2017年の仮想通貨Kinの提案と販売はSECに未登録で行われた証券販売だったと主張している。
一方でキックは、Kinトークンは証券か否かを判断する「ハウィーテスト」3要件のうち1つしか満たしていないとしている。
ブロックチェーン協会は、裁判所に対し、SECの申し立てを拒否するよう要請。裁判所はまず、キックの適格投資家向けのICOと一般向けのトークセールが、実際には統合された証券販売だったのかどうかを見極めるべきだと述べた。
また、裁判所が現行のテレグラムのケースと同等の手法を適用しないよう促した。テレグラムのケースとキックの活動における重要な違いをSECは無視していると主張した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン