ステーブルコイン市場が成長する中、米財務省は民間のステーブルコインの規制について議論しているようだ。

ロイターによると、財務省は先週、ユーザーや市場、金融システムに対するステーブルコインのリスクを調査し、その規制を検討するための会議も開いている。

「財務省は、消費者保護活動家や下院議員、市場参加者など、様々な利害関係者と会議を行っている」と、財務省の広報担当者は語っている。

この問題に関係する匿名の関係者によれば、先週金曜に財務省の会議が開催され、ステーブルコインが幅広く使われるようになった場合、これを直接監視する必要があるかどうかを仮想通貨コミュニティに尋ねたという。多くの人々がステーブルコインを裏付け資産と交換しようとした場合のリスク軽減策などについての議論も行われたという。

さらに財務省では過去に銀行など金融機関のグループとも会い、ステーブルコインの規制の可能性について議論したという。

財務省のステーブルコインへの注目の高まりは、過去1年間のステーブルコインの存在感が高まっていることを受けてのものだ。テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)などの主要ステーブルコインの時価総額は、1月の370億ドルから1250億ドルにまで成長している。

財務省のイエレン長官は7月、ステーブルコインの規制枠組みを導入する必要性について言及している