ビットコイン(BTC)が史上最高値である12万4474ドルから急落した動きは、高値更新時には一部トレーダーが必ず利益確定を行い、別のグループが空売りを仕掛けるという構図が常であるため、典型的な利確によるものに見えた。
この売りについて、ビットワイズ欧州リサーチ責任者のアンドレ・ドラゴシュ氏は、Xに投稿したチャートを引用しながら次のように指摘する。
「確かに、短期保有者による利益確定が増加している。しかし、その規模は時間とともに小さくなってきている」
それでもなお、11万5000ドルを割り込んだ今回の調整は、多くの市場関係者が想定していたよりも深く、一部のアナリストは11万ドル以下へのさらなる下落を予測している。
ハイブロック共同創業者兼CEOのシュブ・ヴァルマ氏はコインテレグラフに対し、以下のように解説した。
「過去1週間にわたって、週末のビットコインの値動きは流動性のダイナミクスに大きく左右されていた。週末にかけて下方向に流動性が構築され(図1)、清算対象となるポジションのプールが形成された。そして週末が終わると、それが一掃された(図2)。これは、流動性の薄い週末市場が『流動性狩り』に脆弱であるという、繰り返されるパターンを再確認する動きだった」
さらにヴァルマ氏は、「これらの流動性狩りが起きるタイミングで、板情報やオンチェーン上に供給が出始めていた」と指摘した。
「ETHの大規模アンステーキング(引き出し)イベントが供給増を招いた。しかし平日はデジタル資産トレジャリー(DAT)からの需要が強く、複数の機関投資家がBTCとETHの大口購入を発表していた。この需要は供給を上回っており、上昇の原動力となっている」
ただし注意点もある。ウォール街の市場は週末に閉まるため、ヴァルマ氏によれば「週末には機関投資家の買いが一時的に消失し、板の需給バランスが崩れたままとなる」という。
「これはオーダーブックとスリッページ指標の両方に表れている(図3)。下方向に流動性が集中し、スリッページが急上昇し、1%・2%の買い板深度も弱気に転じた。この組み合わせによって、清算ゾーンが一気に掃き取られた」
さらに、月曜日にBTCが11万5000ドルを割り込んだサプライズ下落について質問すると、ヴァルマ氏は以下のように分析を補足した。
「大規模な未決済建玉が、ちょうど流動性が一掃されたタイミングで発生していた。この水準ではロングとショートの両方のポジションが建てられており、特にショート勢が現在は捕まっている状況にある。ここは強力なサポートゾーンとなる可能性がある」
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