トランプ家が支援する仮想通貨プロジェクト「ワールド・リバティ・フィナンシャル(WLFI)」が、トークン価格の下支えと需要喚起を狙い、買い戻し戦略をさらに強化している。WLFIトークンはローンチ以来、価格がほぼ50%下落している。
ブロックチェーンデータプラットフォームのルックオンチェーンによれば、同プロジェクトは水曜、1トークン0.16ドルの平均価格で770万ドル相当のWLFIを買い戻した。
この約800万ドルの買い戻しは、9月27日に実施された106万ドル規模の買い戻し(143万ドル分のトークンがバーン)を大きく上回るものだ。
9月初めには、プロジェクトのトレジャリーの流動性手数料100%を買い戻しとバーンへ充当するというガバナンス投票が可決されており、今回の動きもその方針に沿うものだ。こうしたメカニズムは、供給を恒久的に減らすことで、需要増と価格上昇を狙う。
WLFIは過去1週間で13%上昇したものの、コインマーケットキャップによれば、ローンチ以来依然として48%下落したままとなっている。
米国のトランプ大統領の家族が保有するWLFIトークンは、9月初めに246億トークンがロック解除されたことで、保有価値が約50億ドルに跳ね上がったと報じられている。
仮想通貨暴落でトランプ家の資産に打撃
ロイターの推計によれば、トランプ家は2025年上半期だけで約8億200万ドルもの仮想通貨収入を得ている。
その大部分は、WLFIトークンによる収入、ミームコインのオフィシャル・トランプ(TRUMP)、ステーブルコインであるワールド・リバティ・フィナンシャルUSD(USD1)の利回りに由来するという。
しかし、10月10日の過去最大規模の仮想通貨市場暴落により、トランプ家の仮想通貨関連の資産は大打撃を受けた。
ブルームバーグによれば、トランプ家の仮想通貨関連資産は9月初めの77億ドルから11月末には67億ドルへと、10億ドル以上減少した。
ブロックチェーン分析プラットフォームのアーカムによると、WLFI関連ウォレットは依然として75億ドル相当のWLFIを最大保有資産として維持している。
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