ビットフィネックス証券のレポートによれば、トークン化の導入は、ラテンアメリカ資本市場に存在する構造的な非効率性を解消し、投資や資本流入を加速させる可能性がある。

木曜日に公表されたレポートによれば、高額な手数料、複雑な規制、技術的障壁や高い初期コストといった構造的問題が投資を妨げ、ラテンアメリカの資本市場への資金流入を阻害している。こうした現象は「流動性遅延」と呼ばれている。

ビットフィネックス証券は、この流動性遅延の課題を解決し得る手段として、現実世界資産(RWA)のトークン化を挙げた。これは金融資産や有形資産をブロックチェーン上でトークンとして発行するもので、投資家のアクセスを広げ、取引機会を増やすとされる。

同社によると、ブロックチェーン上でトークン化された金融商品は、資金調達時の発行コストを最大4%削減し、上場にかかる日数を最大90日短縮できるという。トークン化は投資家のアクセスを拡大し、より多くの取引機会を生み出すと説明している。

「トークン化は、世代を超えて金融を再考する最初の本物の機会だ。コストを下げ、アクセスを加速し、発行者と投資家をより直接的につなぐ」と、ビットフィネックス証券のオペレーション責任者ジェシー・クヌートソン氏は述べている。

Source: Bitfinex

新興国の資本アクセスを拡大するトークン化

テザーCEOであり、ビットフィネックス証券の最高技術責任者も務めるパオロ・アルドイノ氏は、トークン化された金融商品の採用が新興国に新たな資本アクセスの機会を開くと強調する。

「数十年にわたり、新興国や新興産業における企業や個人は、従来の市場や組織を通じて資本にアクセスすることに苦労してきた。トークン化はこうした障壁を積極的に取り除く」

アルドイノ氏はさらに、トークン化された商品がより効率的かつ低コストで資本を解放し、投資家に規制承認済みで高利回りの商品へのアクセスを提供できると付け加えた。

ビットフィネックスは、エルサルバドルの新しいデジタル資産発行法の下で、初めてデジタル資産サービスプロバイダーライセンスを取得した取引所となった。これにより、トークン化資産の発行と二次取引が可能になった。

同社は最初の取り組みの一つとして、米国債のトークン化を行い、「文字通り誰もが世界の基軸通貨に対して自分の貯蓄をヘッジできる」仕組みを実現した。

世界有数のコンサルティング企業は、トークン化を数兆ドル規模のビジネスチャンスと見ている。ビットフィネックスの報告書で引用されたマッキンゼーの予測によると、トークン化証券市場は2030年までに強気シナリオで3兆ドル、ベースシナリオで1兆8000億ドルに達する可能性がある。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

仮想通貨, 仮想通貨投資, 金融, Latin America, 仮想通貨取引所, Financial Services, Bills, Financial Systems, Bonds, トークン, テザー, Web3, Cryptocurrency Investment, RWA, Tokenization, RWA Tokenization, Companies