リップルは、米国の公立学校を支援するために2900万ドル分の仮想通貨XRPを寄付した。公立学校の教師から要請があった3万5000件の案件へ、ドナーズチューズ慈善基金を通じて寄付をする。ABC7が28日に報じた。

 (全米の@kinder_roxs のような先生たちや彼らの生徒たちに寄付をすることができ、我々はとてもうれしく思っています。@DonorsChooseのプロジェクトや#BestSchoolDay の取り組みについて引き続き、支援していきたいと思っています)

 CNBCによると、ドナーチューズは、仮想通貨市場のボラタリティの高さを避け、寄付された仮想通貨をすぐに換金するという方針を遵守するため、寄付されたXRPを2週間にわたてドルに交換する予定だ。

 寄付された資金は、全米50州で3万以上の教室を整備するために使われる。「約100万人の生徒が、ドナーチューズを通じて学習に必要な書籍や備品、技術、見学学習などを付けとる」とリップルは27日の公式声明で説明している。

 ドナーチューズの創設者兼CEOのチャールズ・ベスト氏が、リップルに寄付を依頼した。彼によれば、「仮想通貨による寄付としては最大のものだ」という。

 サンフランシスコを拠点とするリップルのXRPは、現在0.53ドルで取引されている。コインマーケットキャップのデータによれば、時価総額は200億ドル以上あり、世界第三位の仮想通貨だ。

 リップルは仮想通貨で寄付を行った最初の企業ではない。イーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン氏は、分散型決済ネットワークのオミセゴー(OmiseGO)と共同で、アフリカの慈善団体ギブ・ダイレクトリーに100万ドル相当のERC20トークンを寄付した

 ブテリン氏は今年2月、加齢に伴う疾患を研究しているSENS研究財団に対しても240万ドル相当のイーサリアムを寄付している

 昨年12月には、パイナップル基金が、米NPOのインターネットアーカイブに100万ドル相当のビットコインを寄付した事例もある。パイナップル基金は、様々なNPOに対して8600万ドルのビットコインの寄付を目指すとしている。