インターネットのページを過去にさかのぼって閲覧できるサービスを提供する非営利団体「インターネット・アーカイブ」が16日、寄付金の支払いにビットコイン・キャッシュとZCashを受け付けることを発表した。ウィキリークスもビットコイン、ライトコイン、ZCash、モネロでの寄付を受け付けており、非営利団体の資金調達方法に選択肢が増えてきたようだ。
インターネット・アーカイブは1996年5月ブルースター・カール氏によって創設。同団体は仮想通貨の採用に積極的で、12年からビットコインによる寄付をうけつけている。また、13年には希望者向けにビットコインでの給与支払いも開始している。
寄付金は、「無料で安全なインターネットを恒久的に維持するという役割を遂行するため」に使われるという。
インターネット・アーカイブは仮想通貨ムーブメントの熱烈なファンだ。商取引の新たな手段を試し支援する自分たちなりの役割を果たしていきたい。
寄付された仮想通貨はウォレットに保管され、現金と交換しないという。
寄付されたビットコインを売り払うのではなく、どのような使い道があるのか観察したい。
さらに、同団体はあらゆる本、オーディオファイル、ウェブページ、テレビ番組、ソフトウェアについて、すでに作製されたものから将来作製されるものを含めてバックアップし、保存する計画も発表した。これが実現すれば、ユーザーはインターネット上であらゆる情報に無料でアクセスできるようになるという。