仮想通貨取引所バイナンスは、P2P取引プラットフォームの法定通貨サポートに、アフリカ大陸の通貨で初となるナイジェリア・ナイラ(NGN)を追加した。開始日は3月4日。コインテレグラフにプレスリリースが共有された。
ナイジェリアのユーザーは、他のユーザーや承認された販売者と、BTC、イーサ(ETH)、ステーブルコインのテザー(USDT)を直接取引できる。手数料無料サービスは、バイナンスのウェブサイトとモバイルアプリの両方に適用される。
バイナンスCEOのチャンポン・ジャオ氏(通称CZ)は、以下のように述べている。
「我々は、同コミュニティに仮想通貨アクセスを提供する一方で、ユーザーらが取引広告を掲載してマネーを稼ぐことができるP2Pマーチャントになることができるよう、独自の機会を提供する。ひと月あたり数千ドル相当と予測される。」
今月中に他のアフリカ通貨も展開する予定だとしている。同氏は、アフリカを「ブロックチェーン大陸」だとし、仮想通貨が金融運用の基本を完成させて人々に動力を与える、と述べている。
「我々はもはや、非銀行利用者層に銀行口座を開設する必要はない。我々は仮想通貨金融サービスで直接彼らに動力を与えることができる。ナイジェリアは、仮想通貨に素晴らしい情熱がある力強い改革ハブだ(中略)。我々は、このアフリカのコミュニティに、仮想通貨への最も簡単なアクセスと最適な取引サービスを提供すべく取り組む。P2P取引は、さらに柔軟性に富んだアプローチで、ユーザーらに決済方法や取引における選択の自由を与える」
バイナンスは2019年10月にP2P取引プラットフォームを立ち上げた。当時、このプラットフォームに参加する販売者は招待制となっており、厳密な審査の上で参加していた。
今年1月には、ユーザー主導の法定通貨-仮想通貨取引プラットフォームで「ピアツーピア(P2P)マーチャント・プログラム」の開始を発表。バイナンスのP2P取引プラットフォームで支払いソリューションを提供する事業者がオープンにプラットフォームに登録できるようにするとしていた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン