モンテネグロのドリタン・アバゾビッチ首相は、同国がリップル社と共同でデジタル通貨を推進していることをツイッターで発表した。アバゾビッチ氏は、ダボス会議でリップル社のブラッド・ガーリングハウスCEO、ジェームズ・ウォリス副社長と会談した。
ウォリス氏はリップル社で中央銀行エンゲージメントとCBDCを担当する副社長である。アバゾビッチ氏がツイッターで述べているように、どうやら今回の発表で中央銀行デジタル通貨(CBDC)のようなものを念頭に置いているようだ 。
「リップルと中央銀行の協力のもと、モンテネグロ初のデジタル通貨やステーブルコインを構築するためのパイロットプロジェクトを開始した」
しかしモンテネグロには現在、自国の通貨がないため、将来のデジタル通貨がどのようなものになるかは不明だ。モンテネグロはユーロ圏にも欧州連合(EU)にも属していないが、バルカン半島の国々はユーロを導入した2002年から自国通貨として使用している。
モンテネグロ政府は、数ヶ月前から仮想通貨分野への関心を示している。仮想通貨に親和的な姿勢を示しており、4月には「Future Now!」と題したパネルを開催し、イーサリアムの共同開発者ヴィタリック・ブテリン氏が参加した。ブテリン氏はその時、モンテネグロの市民権を得たと報じられている。
リップル社のアドバイザーは昨年、CBDC取引の新たな活動を約束し、「進行中のいくつかのパイロット」の中でブータンとパラオに具体的に言及した。同社はデジタル・ダラー・プロジェクトの創設メンバーでもあり、2022年2月にデジタル・ユーロ協会に加盟している。