マスターカードのマイケル・ミーバックCEOは、決算説明会の中で、デジタル通貨業界に対するポジティブな見通しについて語った。

マスターカードを使用して仮想通貨を購入する消費者が大幅に増加しただけではなく、仮想通貨企業とのパートナーシップも締結している。さらにミーバッハ氏は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)について、マスターカードのネットワークでCBDCを実行できるようにする考えを明らかにした。

「政府が決済通貨としてドルやユーロと並びCBDCを発行する準備ができたならば、私たちのネットワークでそれを実行できるようにする」という。

ミーバッハ氏は、この問題に関するマスターカードの役割について自身を示し、「政府や民間銀行が実際にどのように機能するかを理解する」のに役立つサンドボックスを提供すると語った。

CBDCの話題は過去1年間で勢いを増している。昨年10月、バハマ中央銀行はサンドダラーと呼ばれるCBDCを世界で初めて発行した。最近ではナイジェリアが「eナイラ」を発行する方針を発表している

マスターカードはここ数か月で仮想通貨分野に強い関心を持っている。今週マスターカードは、仮想通貨企業バックトと提携することを発表した。マスターカードはデジタル資産プラットフォームのバックトと協力し、米国に拠点を置く顧客がカストディアン・ウォレットを通じてデジタル資産を売買・保有できるようにする。

9月には仮想通貨・ブロックチェーン分析を手掛けるサイファートレースを買収することを発表している