バハマ中央銀国は、独自デジタル通貨「サンドダラー」が全国で利用可能になったと発表した。
10月20日のサンドダラープロジェクトの投稿によると、UTC時間午後10時からバハマの39万3000人の住人全員が利用できるようになった。これにより、バハマは世界で初めて中央銀行デジタル通貨(CBDC)を正式展開することになった。
中国は現在、デジタル人民元のパイロットプログラムを実施しており、カンボジアのデジタル通貨「バコン」は数か月以内に運用可能になる予定だ。
サンドダラーは携帯電話で送金をすることができる。2017年時点でバハマの人口の約90%が携帯電話を使用している。
サンドダラーのウェブサイトによると、バハマの居住者は「中央銀行が承認したeウォレットをモバイルデバイスに搭載した」すべての加盟店でデジタル通貨を使用でき、取引手数料は「ごくわずかである」という。中央銀行は、デジタル通貨の展開のためにトランザクションプロバイダーとしてNZIAを選択している。
バハマの中央銀行は数年前からCBDCの立ち上げの準備をしていた。2019年には、人口が2万5000人のアバコ島とエクマ島でサンドダラーのパイロットプログラムを開始していた。
サンドダラーはバハマドルとペッグしており、バハマドルは米ドルとペッグされている。
バハマは700を超える島々からなる群島国家だ(人が住んでる島は30程度)。サンドダラーの目的は、この島々で金融包摂をより推進することだ。バハマ中央銀行の担当者は、CBDCが銀行にアクセスできないアンバンク層の人々に「デジタル決済インフラもしくは銀行インフラへのアクセス」を提供するのに役立つだろうと述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン