イスラエルの仮想通貨ウォレット開発企業ZenGo(ゼンゴー)は、QRコード生成サイト検索で、グーグル検索で「bitcoin qr generator」をタイプした場合、トップの5件のうち4件が詐欺のウェブサイトに誘導されると警告した。8月29日にブログで伝えた。

ゼンゴーは、同社のウォレットへのQRコード導入に向けた調査過程で発覚したとしている。同社は以下のように説明している。

「これらのサイトは、ユーザーによるリクエストではなく、詐欺師らに管理されたアドレスをエンコードするQRコードを生成する。よってこのQRコードに対する支払いはすべてそれら詐欺師に渡る

QRコードは、主にスマートフォンなどデバイスのカメラ機能でスキャンしてデータ(この場合はパブリックキー)を共有する方法で、パスワードなどの打ち込み作業などもなく小売店などで直接ウォレットアドレスを共有するのに最も簡単な方法だとされる。

ゼンゴーは、今検知した詐欺のいくつかは、クリップボードのアドレスを詐欺師のアドレスに書き換えているとし、以下のように述べている。

「我々が検知したその詐欺的なアドレスらの残高を合計すると、約2万ドル(約214万円)規模になることがわかった。これは氷山の一角だと予測する。おそらく詐欺師らは見つからないように彼らのアドレスを変更していると思われるので」

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版