EOSディベロッパーのブロックワン、ピーター・ティール氏やビットメインから資金調達

 EOSディベロッパーのブロックワン(Block.one)は、ペイパル共同創業者であるピーター・ティール氏と、マイニング装置大手のビットメイン創業者であるジハン・ウー(呉忌寒)氏からの投資を受けた。ブロックワンが16日に発表した

 ブロックワンはEOSIOのブロックチェーンプロトコルを開発している。EOSプロトコルの仮想通貨EOSは時価総額71億ドルで、世界第5位の仮想通貨だ。

 今回の資金調達ラウンドでは、ほかにも著名な投資家が参加している。大手ヘッジファンドであるムーアキャピタルのルイス・ベーコン氏、ブレバン・ハワードのアラン・ハワード氏の2人だ。今回の資金調達額については明らかになっていない。

 ピーター・ティール氏は、ペイパルの創業者の1人であり、フェイスブックの最初期に投資した人物であり、スペースXやAirbnbにも投資している。仮想通貨を巡っては、同氏が運営するベンチャーファンドである「ファウンダーズファンド」がビットコインに2000万ドル投資していると噂されている

 ティール氏は長期的なビットコイン支持者として知られ、最近もステーブルコインのプロジェクトである「リザーブ」支援するなど、仮想通貨分野にも着実に投資している。

 ジハン・ウー氏は、世界最大のマイニング装置メーカーのビットメインの共同創業者だ。ビットメインは、BTCマイニングチップのマーケットにおいて75%のシェアを持っているといわれている。ビットメインは急成長を続けており、昨年の収益は半導体大手のエヌビディアに匹敵したとも報道されている

 ブロックワンへの投資について、ウー氏は次のようにコメントしている。

「EOSIOプロトコルは、ブロックチェーンのイノベーションの素晴らしい例だ。その性能とスケーラビリティは、要求の厳しいコンシューマーアプリケーションのニーズを満たすことができ、メインストリームへのブロックチェーン導入の道を開くだろう」

 EOSは6月はじめ、1年間にわたるトークンのクラウドセールスを終え、40億ドルを調達したばかり。今月はじめには、10億ドル規模のベンチャーキャピタルファンドの責任者に大手投資会社ジェフリーズで役員を務めていたマイケル・アレクサンダー氏を任命した。

 このベンチャーキャピタルは、EOSIOエコシステム事業に10億ドル以上を投資するという計画。米国、欧州、アジアでのVCパートナーシップを通じて既に約7億ドルを割り当てたという。

 ブロックワンはオーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)の最高財務責任者(CFO)だったロブ・ジェスダソン氏もグループの社長兼最高執行責任者(COO)に任命している

 このように投資や人材採用に積極に取り組んでいる一方で、6月中旬からEOSブロックチェーンが稼働して以来、技術的な問題ガバナンスを巡る問題RAM高騰の問題など、プロジェクトを巡って様々な論議を呼んでいる。EOSコミュニティ内のガバナンス問題については、ブロックワンで最高技術責任者(CTO)を務めるダン・ラルマー氏が、仲裁方法の改善案を提案している