豪州コモンウェルス銀CFOが退任し、EOSトークン開発のブロックワンへ

 オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)のロブ・ジェスダソンCFO(最高財務責任者)が、ブロックチェーン企業に参画するため同行を退任した。シドニー・モーニング・ヘラルドが5月14日に伝えた

 ジェスダソン氏はブロックチェーンのソフトウェア企業、ブロックワングループの社長及び最高執行責任者(COO)に就任する。

 ブロックワンは、産業規模の分散型アプリケーションの作成を支援するオペレーティングシステムに似たプラットフォームであるブロックチェーン・ソフトウェア「EOS.IO」を開発している。同社はECR20と互換性を持つEOSトークンを発行するため、昨年6月にイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を開始し、トークンは今年7月までの341日間かけて徐々に配布される。時価総額120億ドル(約1兆3000億円)のEOSは、規模にして第5位の仮想通貨となっている。

 ブロックワンのブレンダン・ブルマーCEOは、ジェスダソン氏のスキルは同社に「最適」と語り、台頭するテクノロジーの「規制改革を促進」してきたジェスダソン氏の経験を強調した。

 モーニング・ヘラルドによると、着任後1年も経っていなかったジェスダソン氏の辞任は、CBAにとって困難な時期に起きた。CBAはマネーロンダリング(資金洗浄)・テロ資金供与防止法に繰り返し違反したという深刻な疑惑が持たれており、混乱の中で12の役員ポストのうち6つが空席となっている。ロイターはさらに、CBAが、オーストラリアの大手金融機関数行に蔓延する不正行為に関する個別の取り調べの対象になっていると伝えている。

 従来型金融セクターの優秀な人材が仮想通貨業界へ移籍する動きが、今年に入って増えている。4月にはゴールドマンサックスの元幹部が仮想通貨の商業銀行「ギャラクシーデジタル」のCOOに就任した。その「ギャラクシーデジタル」を設立したのも、元ウォール街の重役、マイケル・ノヴォグラッツ氏だ。同月、JPモルガンのブロックチェーン部門責任者も、自身のベンチャー企業を立ち上げるために同行を退職した。

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