世界で最も利用されているブロックチェーンアプリ「クリプトキティーズ(CryptoKitties)」の開発者ダッパー・ラボ(Dapper Labs)は、新たに1500万ドル(約17億円)を調達した。PRニュースワイヤーが1日伝えた

調達した資金は、ダッパー・ラボが地元カナダやグローバル規模でサービスを拡大したり、インフラの問題に対処したりするのに充てる。分散型元帳技術(DLT)のメインストリーム採用の促進を目指す。リリースによると、同社はビデオゲーム会社のユニティ(Unity)とディズニー幹部が率いる米国子会社を設立する計画だ。

ロックフェラー家のベンチャーキャピタルであるベンロック(Venrock)が新しい資金調達ラウンドを率いた。グーグルのベンチャー部門であるGVやサムスンNEXT など、他の大手VCが参加した。また、アンドリーセンホロウィッツ、ユニオン・スクエア・ベンチャーズ、デジタル・カーレンシー・グループなど既存の投資家を支援した。これまでに、ダッパー・ラボは2785万ドルの投資を受けている。

イーサリアム(ETH)ベースのクリプトキティーズ は2017年11月にローンチされた。世界で最も主要な分散型アプリケーション(DApps)の一つで、仮想通貨取引アプリを除くと、世界で最も使われたブロックチェーンアプリでもある。この猫収集ゲームは、もともとアクシアム・ゼン (Axiom Zen)によって開発され、のちに内部の会社のダッパー・ラボが主要開発者となった。

リリースによれば、今日までにプラットフォームでは320万件を超えるトランザクションが記録されたという。

2018年3月、クリプトキティーズは、仮想通貨取引所コインベースの投資家でもあるベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツとユニオン・スクエア・ベンチャーズが参加した資金調達ラウンドで、1200万ドルを調達している。