米国の仮想通貨決済企業サークルは4日、クラウドファンディング・プラットフォームのシードインベスト(SeedInvest)の買収が完了したと発表した。シードインベストは米国で証券ブローカー・ディーラーのライセンスを持つ。サークルはシードインベストとともに、金融資産のトークン化を推進する。

サークルは昨年10月、シードインベストの買収を発表していたが、米国の証券取引の自主規制機関である金融取引業規制機構(FINRA)の承認を待つ必要があった。今回、FINRAから買収承認が降り、買収が完了した。

シードインベストは、スタートアップ向けのクラウドファンディング事業を手掛けてきた。同社のウェブサイトによれば、これまで220社以上の企業の資金調達をサポートしてきた。シードインベストを通じた投資額は総額1億1500万ドル(128億円)にのぼるという

サークルによれば、シードインベストの事業は今後も継続する。それと同時に、サークルはシードインベストとともに、資金調達における仮想通貨の活用や、金融資産のトークン化を検討していく。

サークルはトークン化の狙いを次のように語る。

金融資産のトークン化は、究極的には成長する企業に資本を解放し、世界中の人々に投資の機会をもたらすと考えている。時が経てば、議決権とガバナンス、配当金の支払い、そのほかの経済的特徴など、プライベートエクイティのより多くの機能がトークン化されるだろう」

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版

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