中央銀行はデジタル通貨の発行をフェイスブックやJPモルガンなど企業に任せるべき、という見解を4大会計事務所の一つPwCフランスのパートナーが述べた。22日付のフォーブスが伝えた

PwCフランスのパートナーであるポウリン・アダム・カルフォン氏は、大企業が法定通貨のトークン化を終えるまで中央銀行はCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行から手を引くべきだと主張。大企業によって「実戦でテスト」された時にはじめて中央銀行は仮想通貨の領域に足を踏み入れるべきと述べた。そうすることで、中央銀行がデジタル通貨を発行することで経済への悪影響を回避できると付け加えた。

また、カルフォン氏は、フランスの中央銀行はECB(欧州中央銀行)の下で運営しており、デジタル通貨を発行するベストな存在でないかもしれないと指摘。次のように続けた。

「欧州レベルのプロジェクトは複雑でガバナンスに課題があることは明白。メンバー国における全ての利害関係者から政治的なコンセンサスを獲得し、連携しなければならない」

先月15日、米国の大手銀行JPモルガン・チェースが独自のデジタルコイン「JPMコイン」を開発したと発表。また、今月1日にはフェイスブックが独自の仮想通貨を上場させるために仮想通貨取引所と交渉を開始していると報じられた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Central Banks Should Leave Crypto to Facebook and JPMorgan: PwC Partner