仮想通貨取引所バイナンスは、デリバティブ取引を一部地域でに停止し、世界中で進行中の規制強化に対応するためにサービスを制限している。

バイナンスは30日にドイツ、イタリア、オランダをはじめとする欧州地域でデリバティブ取引を停止すると公式に表明した。同社によれば、これらの国のユーザーは、バイナンスで新しい先物・デリバティブ口座を開設することができなくなる。

バイナンスは、先物およびデリバティブ商品を積極的に販売せず、欧州地域でこれらの商品へのアクセスをさらに縮小させることを計画していると付け加えた。「欧州地域はバイナンスにとって非常に重要な市場であり、業界にとって前向きな兆候である仮想通貨規制との調和に向けて積極的な措置を講じている」と、バイナンスは書いている。

バイナンスは、ドイツイタリアなどの規制当局からの規制圧力に直面し続けている。7月中旬、イタリアの証券規制当局であるイタリア国家証券委員会(CONSOB)は、バイナンスグループやその関係会社がイタリア国内で活動し、投資サービスを提供することは認められていないと投資家に警告している

バイナンスは、米国や英国など世界中の規制当局から、ここ数か月で警告を受けるのが続いている。

最近ではバイナンスは、先物取引でのレバレッジを125倍から20倍に下げることを決定。またユーロ、英ポンド、豪ドルの3つの法定通貨の証拠金取引ペアを停止すると発表している。バイナンスはまた、8月から引き出し限度額を2BTCから0.06BTCに引き下げるともしている。