フェイスブックは独自の仮想通貨で新たに最大190億ドル(約2兆1000億円)の売り上げを生み出すことができる。CNBCによると英バークレイズ銀行のアナリストであるロス・サンドラー氏が顧客向け向けのメモの中で試算を明かした。

フェイスブックは傘下のチャットアプリWhatsApp(ワッツアップ)で友人や家族同士が瞬時にコインを送れる仕組みの構築に取り組んでいると報じられている。バークレイズのアナリストによると、この「フェイスブック・コイン」が2021年までに最大で190億ドル控えにに見積もって30億ドルの追加的な売上高を期待できるという。

2018年、個人情報の流出問題に揺れたフェイスブック。英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックの最大8700万人分の利用者データを使い、2016年の米大統領選とブレグジット(英国の欧州連合離脱)をめぐる国民投票の結果に影響を与えたとされ、スキャンダルになった

バークレイズのアナリストは、フェイスブックは仮想通貨の採用で「物語を変えられる」と主張。次のように述べたそうだ。

「広告以外の収入源、とりわけ利用者のプライバシーを損ねないやり方を模索することは、フェイスブックの株主から歓迎されるだろう」

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Barclays Analyst Predicts Billions in Additional Revenue From ‘Facebook Coin’ by 2021