キャメロンとタイラー・ウィンクルボス兄弟が経営する仮想通貨取引所ジェミニは25日、市場を監視するためにナスダックと提携したと発表した。ナスダックのCEOは同日、将来的に市場が成熟すれば、仮想取引プラットフォームへの参入もありうると発言している。
プレスリリースによれば、今回の提携は仮想通貨取引所としては初めてのケースであり、ジェミニはナスダックのマーケット監視技術「SMART」を使用することになる。
今後は異常な取引行動があれば、ジェミニはその警告を受け取ることになり、それによって市場操作の影響を緩和することが可能となる。市場操作は、仮想通貨取引所の世界で争点となっている問題だ。
タイラー・ウィンクルボス氏は「ナスダックのマーケット監視技術SMARTを導入することにより、ジェミニがすべての市場参加者にとって規則に則った市場になることが保証されるだろう」と今回の業務提携についてコメントした。
ナスダックはSMARTSを「潜在的に攻撃的または無秩序な取引を自動的に検出、調査、分析する」技術であると説明している。この技術は現在45の市場、17の規制当局、140以上の市場参加者によって使用されている。
今月初め、ジェミニはブロック取引の開始を発表し、仮想通貨の大量注文を相対取引で処理できるようにした。これは大規模な取引が価格やボラティリティに大きな変動を与えるのを避けるため、取引成立の10分後に取引履歴が公開される仕組みだ。