ヴィチェーン(VET)は、中国の地方政府との間で公衆衛生管理にブロックチェーンを活用するという報道が浮上した後、価格が上昇している。1週間で堅調なパフォーマンスを示している。

コインマーケットキャップによると、ヴィチェーンは10日に約2%上昇し、0.011669ドルに達した。過去7日間で、VETは23%以上の上昇となっている。過去7日間で、VETを上回るパフォーマンスを示した時価総額上位の仮想通貨はネム(NEM)とチェインリンク(LINK)だけだ。

出典: CoinMarketCap

現在、ヴィチェーンの時価総額は7億5100万ドルとなっている。

VETの上昇は、先週初めに中国の湖北省政府が、ヴィチェーンやグローバルリスク管理企業であるDNV GLグローバルとともに会議を開いたタイミングと一致する。

中国のChainNewsの報道によると、この会議では新型コロナウィルス(COVID-19)を受けて公衆衛生システムを刷新するためのデジタルツールの活用が議論された。サプライチェーンのロジスティックス、特にトレーサビリティと認証を可能にするロジスティックスシステムが、危機後の対応において重要な要素になると考えられている。

DNV GLは、ブロックチェーン基盤のリスク管理プラットフォームを含め、公衆衛生管理のための4つのアプローチを会議で提案したという。

DNV GLの幹部はエピデミックの予防と管理には、健康管理への調整されたアプローチが必要だと指摘。「標準化されたデジタル管理ツールは、公衆衛生システムにおける効率性を実現する」と強調した。

その上で、ヴィチェーンのブロックチェーンが既存のシステムを改善するための有力な候補になる可能性があると語った。

「新しい環境には、革新的な管理モデルが必要だ。ヴィチェーンのブロックチェーン技術は、すべての重要な情報の透明性、セキュリティ、信頼性を確保し、データ偽造のコストを無限に高めると同時に、監視コストを最小限に抑えることができる」

2015年に立ち上げられたヴィチェーンは、ブロックチェーン技術を活用したサプライチェーン管理プラットフォームとして広く知られている。中国では複数の企業とサプライチェーン管理でのブロックチェーン活用で強力。液化天然ガスの分野食品流通の分野で活用されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン