ケイマン諸島に登録している仮想通貨取引所ブラックムーンは、メッセージアプリ大手テレグラムが公開予定のトークン「グラム」を上場する計画だ。ファイナンス・マグネイトが9月10日に報じた。スイスのカストディアン(保管業者)のグラム・ヴォルトと提携して公開する。

テレグラムは、世界で2億人以上の利用者がいるプライバシーを重視した暗号化チャットアプリ。グラムは、テレグラムの独自ブロックチェーン「TON(テレグラム・オープンネットワーク)」におけるネイティブトークンだ。

ブラックムーンは、仮想通貨業界での知名度はあまりないが、元々は伝統的な金融商品プロバイダーとして設立された会社。今回、ユーザーが銀行カードを使用してグラムを購入できるようにし、流動性を強化すると述べている。

今回提携するグラム・ヴォルトは、スイスで承認されたカストディアン。グラムはグラム・ヴォルトから直接同取引所に移行されるので、トレーダーにスピードと流動性を提供できるとしている。

今回の発表に先立ち、日本の仮想通貨取引所リキッドが6月、グラム販売を担当すると発表している。リキッドは今月に入って、グラムを保管しているウォレットアドレスを公開した

【関連記事:テレグラムの独自仮想通貨「グラム」リキッドが7月に独占で一般販売へ

【関連記事:仮想通貨取引所リキッド、テレグラムの独自仮想通貨「グラム」のウォレットアドレス公開

一方で、テレグラムは、今月の分散型ネットワークプロジェクト「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」のパブリックテスト計画に続き、10月までにグラムを公開するとも計画だ

9月6日には、TONのテストネットの状況を確認できるエクスプローラーを公開している

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版