世界最大のビットコイン公的保有企業であるマイケル・セイラー氏のストラテジーは、8月に初めてBTCを購入し、ビットコインを財務資産として採用してから5年を迎えた。
米証券取引委員会(SEC)への月曜日の提出書類によると、ストラテジーは8月11日(日)に終わる週に155BTC(総額1,800万ドル)を取得した。
コインゲッコーのデータによれば、今回の購入は1BTCあたり平均11万6,401ドルで行われ、BTCは週初めに11万4,000ドル付近だったが、日曜日には過去最高値に迫る12万2,000ドル近くまで上昇した。
この取得により、ストラテジーのビットコイン保有量は62万8,946BTCとなり、取得総額は約461億ドル、平均取得価格は1BTCあたり7万3,288ドルとなった。
初のBTC購入は2020年8月11日
今回の購入は、同社が2020年8月11日に2億5,000万ドルで2万1,454BTCを購入し、BTC財務戦略を開始してからちょうど5年の節目と重なる。
最初の購入以来、ビットコイン価格は約1万1,400ドルから約12万ドルまで960%上昇し、巨額の投資利益をもたらしている。
価格が上昇する中でも、ストラテジー(旧マイクロストラテジー)はBTC購入を止めることなく、これまでに74回の取引で60万BTC以上を取得してきた。
「ビットコインの購入をやめなければ、稼ぎも止まらない」とセイラー氏は日曜日、Xに投稿した。
2024年末、セイラー氏はビットコイン価格がいくら高騰しても購入を続けると宣言。今年6月には「今後21年でBTCは2,100万ドルに達する」との価格予測を改めて示した。
過去でも小規模な購入の部類
BTCを財務資産として採用して5周年を迎えたストラテジーだが、今回の購入は市場関係者の一部に失望を与えた。
「わずか155BTC?もっと法定通貨を調達する必要があるな」とコインビューロー創設者のニック・パックリン氏はセイラー氏のX投稿にコメントした。
今回の購入は、今年7月の2万1,021BTC購入と比べれば小規模だが、同社史上最小ではないものの、かなり近い規模となる。
BTC数量で最小の購入は2024年3月の130BTC(現金1,070万ドル)で、ドル換算で最小だったのは2023年11月の155BTC(500万ドル)購入だったという(ストラテジーのデータによる)。
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