スウェーデンの中央銀行リクスバンクは、デジタル通貨のパイロットプロジェクトの最初のフェーズを完了させた。

スウェーデンのリクスバンクは、R3のコルダブロックチェーンに基づくネットワーク上で中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロットプロジェクトの最初の結果を発表した

リクスバンクは、CBDCのいくつかの機能をシミュレートした。その中には、決済システムRIXやネットワークメンバ0を通じた流動性供給も含まれる。中央銀行はモバイルアプリのような支払手段もシミュレートした。

リクスバンクは、新しいCBDCテクノロジーについてはさらなる調査が必要であり、スケーラビリティが大きなボトルネックになっていると指摘している。

「eクローナ・パイロットのフェーズ1でテストされたソリューションは、公共調達で行われたパフォーマンスを満たしている。しかし、これは限定されたテスト環境で行われており、リテール決済を大規模に管理する新技術の能力をさらに調査してテストする必要がある」

リクスバンクのeクローナパイロット部門の責任者は、スウェーデンのCBDCを使用するには、新しい法的枠組みが必要になる可能性があると述べている

リクスバンクは、eクローナのテストを継続するために、技術サプライヤーとして会計大手のアクセンチュアとの契約を延長するとも述べている。第2フェーズの焦点には、eクローナのリテール決済におけるパフォーマンスや保管方法などを検証することになる。新しいフェースでは、オフラインでのeクローナ機能と既存のPOS端末との統合もテストすることになる。