韓国の検察当局は2025年に政府管理下から消失したビットコイン(BTC)を回収したと明らかにした。現地メディアが報じた。
光州地方検察庁は、320.88BTCを回収したと発表した。執筆時点での価値は約2130万ドルに相当する。朝鮮日報によれば、正体不明のハッカーが火曜日に盗難ビットコインを当局の仮想通貨ウォレットへ返還し、その後、当局が管理する国内の安全なデジタル取引所ウォレットへ移管された。
当局によると、このビットコインは2025年8月の捜査中に検察の管理下から消失していた。検察はその後、今年1月に押収資産の定期点検を行った際にBTCが消えていたことを確認した。フィッシング攻撃によるアクセス認証情報の漏えいが原因とされている。
詳細な経緯は不明だが、検察は地元取引所に協力要請書を送り、ハッカーのウォレットアドレス凍結を求めていたと説明した。これにより盗難資産の換金が困難になった可能性がある。ただし、ビットコインが返還された理由については説明していない。
ハッカー特定へ捜査継続
当局は、責任者の特定および関連するフィッシングサイトや悪意あるドメインの調査を継続するとしている。
検察庁は地元メディアに対し、「ビットコインが回収されたかどうかにかかわらず、容疑者の逮捕に全力を尽くす」と述べた。
関連するフィッシングサイト運営者や悪意あるドメインに対する追加捜査も進めている。
保管体制への懸念高まる
今回検察が回収した320BTCは、ソウル警察が管理していたコールドウォレットから22BTC(当時約150万ドル相当)が消失した事案から約1週間後の出来事となる。
当局によれば、22BTCは外部へ送金されたものであり、物理的なコールドウォレット自体が盗まれたわけではない。
この事実は、押収ビットコインの管理体制に対する疑念を再燃させた。京畿北部地方警察庁は、当該ビットコイン移転に関与した人物の特定を目的とする新たな捜査を開始している。

