SEC(米証券取引委員会)が仮想通貨資産マネジメントBitwise(ビットワイズ)が申請したビットコインETFの審査を今月11日に開始したことを15日に明らかにした。ビットワイズは申請時に「SECの懸念を払拭する」と自信を見せており、初のビットコインETF認可を獲得できるか、注目が集まる。

SECにはまず45日以内に認可か拒否か決定をすることが求められる。もし、審査にもう少し時間が必要と判断すれば、SECは最大で240日間を審議にかけられる。

ビットワイズは、先月10日にビットコインETFを申請。上場先はNYSEアーカだ。「仮想通貨価格の信頼性、仮想通貨のアービトレージ(裁定取引)の機能、仮想通貨カストディの健全さなど」SECの懸念材料について、過去1年間研究してきたと自信を見せた。

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SECはこれまで相次いでビットコインETFを拒否してきた。その際、拒否の主な理由としてあげていたのが、「取引所が詐欺や価格操作などを防ぐ上でSECが求める水準に達していないこと」だ。

SECに申請されたビットコインETFはもう一つある。

今月1日、CBOEが米運用会社ヴァンエックと金融サービス企業のソリッドXと共に、SECに再びビットコインETFを申請。ヴァンエックらは去年からビットコインETFを申請していたものの、米政府機関の一部閉鎖のためSECと十分なディスカッションができなかったことを理由に、一時申請を取り下げていた