韓国検察が国内最大の取引所に家宅捜索、仮想通貨市場も反応

 韓国最大の仮想通貨取引所アップビット(Upbit)は、詐欺の疑いで検察当局によって家宅捜査を受けている。朝鮮日報が11日に報じた。アップビットは仮想通貨専用の取引所で、韓国の大手企業カカオの子会社が運営している。同取引所は24時間の取引上で世界第4位に位置している。

 朝鮮日報によれば、検察当局はアップビットが賃借対照表を偽造し、投資家を騙していたとみているという。韓国の金融委員会(FSC)もアップビット本社に調査官を派遣し、同社のコンピューターシステムにアクセスし、取引所の仮想通貨の保有状況を監査すると伝えられている。

 ソーシャルメディア上の仮想通貨コミュニティ内では、家宅捜査のニュースが仮想通貨市場に影響を与えている指摘する声が出ている。仮想通貨上位100種類の多くが15%以上の下落となっている

アップビットは韓国当局から捜査を受ける初めての取引所ではない。3月には、韓国金融情報分析院(KoFIU)とFSCは、マネーロンダリグ対策(AML)への懸念を理由に、仮想通貨取引所の銀行口座への共同調査を行うと報道されている

 4月には、数十億ウォン相当の顧客のデジタル資産を自分の個人口座に移動させたとして、韓国の仮想通貨取引所コインネスト(CoinNest)の共同創設者兼CEOが横領と詐欺の容疑で拘束された。また同じく4月には、韓国の公正取引委員会が、取引所12社に対して顧客保護に欠ける現在の契約を変更するよう命令している