ロシア中央銀行は、デジタル金融資産を購入する無資格投資家に年間投資限度額を設ける意向を示した。同国大手ビジネスメディアRBCが3月12に報じた

RBCが入手した文書によると、ロシア中央銀行は、最近同国議会下院での第二読会を通過した「デジタル金融資産に関する法案」の草案を修正する考えだという。

中央銀行は制限について、議会で検討中のクラウドファンディング関連法案の草案と一致させることを推奨しており、下院金融市場委員会のアナトリー・アクサコフ委員長はRBCへの説明の中で、それに合わせ、年間投資限度額を60万ルーブル(約100万円)に設定する見込みだとしている。

この法案が可決した場合、無資格投資家は依然ロシア国内で発行されたデジタル資産を購入することができ、さらに仲介者なしの売買も認められる。

またRBCの報道によると、ロシア政府は、デジタル金融資産取引に関わる金融仲介業者への要件の設定も検討しているという。取引に携わる機関(銀行、預託機関、取引所)がすべての取引を管理することや、無資格投資家が行った取引データの機関同士での共有、政府機関への取引金額の報告などが義務付けられるという。

第二読会前には、プーチン大統領が来年の夏までにデジタル金融資産およびデジタル経済発展に関わる規制を定める要請していた

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

原文 Russia: Central Bank Suggests Limiting Sale of Crypto Assets for ‘Unqualified Investors’